こんにちは
今日はちぃくんが初めて出会った教育的なおもちゃ【ムナリモビール】についてお話ししたいと思います。
ちぃくんが生まれたばかりの頃、その小さな手足や表情がいかにも未完成で、まだ人間らしさというものが芽生えきっていないように見えました。初めての親として、正直なところ、この小さな命がしっかりと成長し、健康に大きくなるのか、不安でいっぱいでした。そんな心の中で、ちぃくんが少しでも素早く成長できるよう、いろいろな育児の方法や教育法に目を通し勉強しました。
その中で目を引いたのがモンテッソーリ教育の一環として紹介されていた「ムナリモビール」です。このモビールは、イタリアの美術家・グラフィックデザイナー、ブルーノ・ムナーリによって考案されたもので、生後0週~3ヶ月頃の赤ちゃんの視覚の発達を促す効果があるそうです。
新生児はまだ目の焦点を合わせる能力が備わっていないため、物をぼやけて見てしまいます。しかし、白・黒のコントラストは例外的に認識しやすく、ムナリモビールはその点を活かしています。形もシンプルで、ゆっくりと揺れる設計になっているので、赤ちゃんには最適なのです。
ムナリモビールというシンプルだけど効果的なアイデアに引かれ、夫婦で手作りに挑戦することに決めました。材料をそろえ、デザインを考え、何度も失敗しながらも最後には完成させました。
そして、その手作りのムナリモビールをちぃくんの前に掲げた瞬間、何かが変わったように感じましたが、実際にはすぐには大きな反応はありませんでした。目を向けるようになるまでには数週間、手を伸ばすまでには数か月が必要でした。
ただ、それだけに、ちぃくんがついにモビールに目を向け、それを追い始めた瞬間は、私たち夫婦にとって、これまでの数週間、数か月の努力と献身が報われた瞬間でした。その先に、ちぃくんが手を伸ばして触れようとしたとき、その一瞬の出来事が我々に与えた喜びは、単に「可愛い」と言う言葉では表せないほど深かったのです。
この経験を通して、子育てが一朝一夕で報われるものでないこと、でもその先には確かな成長と喜びがあることを強く実感しました。これからのちぃくんの成長が、以前よりもずっと一層楽しみになりました。
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